History
シナトラと猫
MCR特別公演
「シナトラと猫」

下北沢駅前劇場

2006年4月24日(月)~4月26日(水)
3ステージ

▼CAST

櫻井家
長男…虎雄(根津茂尚<あひるなんちゃら
父親…櫻井(櫻井智也
母親…カナ(伊達香苗
次男…智明(中川智明
社員…オガワ(おがわじゅんや

椎名家
次女…ミカ(黒岩三佳<あひるなんちゃら
父親…ヒロ(北島広貴
母親…ミノリ(伯美乃里<あひるなんちゃら
長女…フウ(上田楓子
三女…ユウコ(高橋優子

学校
先生…渡辺(渡辺裕樹
友人…江見(江見昭嘉
友人…宮本(宮本拓也
友人…小野(小野紀亮
友人…山田(山田奈々子

空き地
猫(関村俊介<あひるなんちゃら
フクイ(福井喜朗

▼STAFF
作・演出 ◇ ドリル
舞台監督 ◇ 甲賀亮(突貫屋)
舞台美術 ◇ 袴田長武(ハカマ団)
照明 ◇ 岡野文寛(RYU CONNECTION)
音響 ◇ 平井隆史(末広寿司)
協力 ◇ あひるなんちゃら
制作協力 ◇ 中川加奈子(あひるなんちゃら
制作 ◇ 八田雄一朗(MCR)
製作 ◇ MCR

▼Special Thanx!!!
GiF / 赤沼かがみ(G-up) / 駅前劇場
木戸亜希子 / さくら(タッタタ探検組合) / 横山真弓 / 佐久間由実子
恒川稔英(ブラジル) / 青木明子(ヨシロー冒険団) / 遠藤咲子(あなピグモ捕獲団) / 若林史子
(順不同・敬称略)

▼STORY

「MCR EXPO 06S 『シナトラと猫』」では、3日間3公演それぞれの「主役」が変化します。

彼(彼女・猫)らは、同じ時間を生きていた女と男と猫。
彼(彼女・猫)らは普段生きているわたしたちと同様に、
あるときは同じ時間を共有し、
あるときは全く異なる時間を過ごしています。

観客の皆様は、ご自分が思うがまま、
お好きな主役をご選択頂く事が可能です。

それぞれの物語は「主役」を中心に独立していますから、
それぞれの回は独立してお楽しみ頂けます。
1回しか観ていないから、よく意味がわからない?
と言ったことはございませんのでご安心下さい。

お時間に余裕のあるお客様は、是非それぞれの物語をご覧下さい。

1つ1つの物語を観ていたときには、疑問に思わなかったことが、
同じ時間を共有していた人々を通じて、また別の視点が与えられ、
より物語は深く、さらにお客様に近づいていきます。

それぞれ展開される物語の主人公は下の一覧をご覧下さい。
どの回をご覧頂くかは、それぞれのプロローグをお読み頂くのが一番です。

あなたが一番観たいと思う主役の物語はどれでしょうか?

椎名・・黒岩三佳

厳格な母親と入れ替わりの激しい父親達との家庭に生まれ育つ。
私はココまで、という線引きをするのが得意。
その線より越えた事柄に対しては一切手を出さない主義。
しかしその線引きは理論的なものではなく自身の直感によるところが非常に大きく、
相手からしてみると「こいつ、そういう病気(ファンタジックな病気)か?」と
思わずにはいられないほど突飛な時が多い。
奔放な恋愛を繰り広げる母親を同じ女性として忌み嫌うが、
自身のストイックな恋愛観がつまりは母親が歩んできた恋愛道を
トレースしている事に自分でも気づいていない。
女は仕事が出来なくちゃ、をモットーに生きながらも生涯就職する事はなかった。

虎雄・・根津茂尚

会話は基本的にバカ野郎から始まる父親と
何で自分が殴られるのかよく分かっていないような母親との家庭に生まれ育つ。
最初に覚えた言葉は父親がよく言っていた「お前は捨て子だ」
訳もわからずにお前は捨て子だを連呼する幼少の虎雄であったが、
実際捨て子であったため周りの人間はいちいち対応に困る。
(育ての)両親に対して反発心が芽生え反抗するが、
基本的にいい人なので気がつくと両親の肩をもんでたりする。
自由な空気、自由な空間に憧れ自身の生き方を模索するが
憧れを形にする方法が全く思いつかないので
いつの間にか理想のみが大空へ羽ばたく結果に。
好きな言葉は「野良犬のような」

(猫)猫・・関村俊介

空き地で産まれ、生涯空き地から出る事の無かった野良猫。
日々変わりゆく世界とは無縁の、町と空の傍観者。
人間で言えばみんなが真剣に話し合ってる最中に横向いてクスクス笑い、
そのクスクスが微妙に聞こえてくる音量なので
意識がそっちにいっちゃってイラっとするようなタイプ。
付け加えるならば「何か言いたい事あるの?」に対して
「いや、これは自分の、うん、そっちとは関係ない事ですから気にしないで続けて下さい」
と返すようなタイプ(絶対関係あるタイミングで笑ったあとの発言)
動きがすこぶる鈍いので、この町で育った子供達ほぼ全員に捕まっていじわるされた経験あり。
この町に住む誰もが知る「あの空き地の猫」である。


シナトラと猫、です。
駅前劇場平日3日間取ったんだけどさーイベント的なことやろうと思ってるんだよね、
というお方から「半ば強奪する形」で日程を譲り受け、平日三日ならエキスポ(特別公演)で、
という流れになり「日替わり公演」やろうぜ、んで、9ゼリーの悪夢を払拭しようぜという、
いつまで経っても9ゼリーがまとわりついて仕方ねえよ、
という所から卒業だと気合い入れてやった公演です。
「あひるなんちゃら」っていう、腰が抜けるほど笑った劇団とお友達になったので
そこの方々にお願いして主役やってください、それぞれが、という流れで進めました。
伯さん(肩幅)という女優さんもその時はまだ女優さんしてまして、
伯さんのことは相当昔から見て、知っていたんですが喋ったことはなく、なんか怖かったです、伯さん。
伯さんはあひるの人ですが(あひるの人ってすごいな)主役チームではなく、
椎名のお母さん、という役だったんですが、稽古に途中から参加とかしてきたもんで尚更怖くて、
稽古中は伯さんの顔色ばっかり伺ってました、そんなことねえな、まあいいや。
打ち上げで男性遍歴とか男性の卸し方とか聞いて、伯さんすげえな、とは思いました。
伯さんから離れましょう。
最近、このシナトラと猫を再演しまして、椎名と虎雄に関してはあまり変えなかったので
最近見た方は初演のイメージもあれとほぼ同じですよ、と言えば何となく分かって貰えるかもしれませんが、
問題は「猫」です。
初演時と再演時、何がどう違うかと言われれば間違いなく猫です、絶対猫です。
この公演の3日目、猫の回の本番当日、朝11時に劇場に居た時点で台本が半分完成してなかったのです、
ホントスイマセン、ホントスイマセン。
鬼気迫る表情でダテカナや江見に「真面目にやる気あんのかよ!どうすんだよ!」と怒鳴りつけていた訳ですが、
どう考えても俺が悪いですね、あの頃はどうかしてました。
「テンション上げろよ!」って言ってたけど、普通テンションあがんないよな、そりゃ。
形にしよう、形になれ!と必死こいて芝居を作り、
スタッフにも「なんか、黙っちゃったらそれ、転換の合図だと思って!」と告げるなど、
もはや、カオスでありました。
が、みんなの頑張りと熱量で「乗り切って」なおかつ「褒められたりもして」猫の会を終えることが出来ましたことは、
誠に、皆様のおかげであります。
ただ、本番中は、俺が誰よりも不安であり、舞台袖で体育座り、
舞台上の音を両手祈りポーズで固まりながら聞き、
舞台上から袖に戻ってくる役者に
「よくやった!よくやったぞ!」とハイタッチアンド頭をグシャグシャとやりつつお出迎えする有様。
いやー、今思い出しても凄い公演(猫の回)でした。