History
MCR LABO 03
MCR LABO公演
#3「審判」

新宿村LIVE

2007年5月15日(火)~5月20日(日)
8ステージ

▼PROGRAM

Announcement
「フルメタル優子ジャケット」
Chapter 1
「彼女のポケット」
Essence ( interval ) 1
「ファッキンディズニーリゾート」
Chapter 2
「222 ( before )」
Essence ( interval ) 2
「舞浜のゲルニカ」
Chapter 1-2
「轟音」
Essence ( interval ) 3
「さらば舞浜の灯よ」
Chapter 2-2
「222 ( after )」

▼CAST

「彼女のポケット」(オモテ) / 「轟音」(ウラ)
小野・・・小野ゆたか(パラドックス定数)
櫻井・・・櫻井智也(MCR)
優子・・・高橋優子
ナベ・・・渡辺裕樹(MCR)
ダテカナ・伊達香苗(MCR)
草野・・・草野イニ(ロリータ男爵)

「222(before)」(オモテ) / 「222(after)」(ウラ)
中川・・・中川智明
奈々子・・山田奈々子
三瓶・・・三瓶大介(ククルカン)
大佐藤・・大佐藤崇(ロリータ男爵)
良い奴・・小野紀亮(MCR)

「ファッキンディズニーリゾート」 / 「舞浜のゲルニカ」 / 「さらば舞浜の灯よ」
ミッキー・おがわじゅんや(MCR)
ミニー・・上田楓子(MCR)
プー・・・福井喜朗(MCR)

▼STAFF
作・演出◇ドリル(MCR)
舞台◇小林英雄
照明◇シミズトモヒサ
音響◇中村成志(SoundGimmick)
撮影◇メリケンサック
制作◇八田雄一朗(MCR)/丸山かおり(MCR)
プロデューサー◇赤沼かがみ(G-up)
企画+製作◇G-up+MCR

▼協力
田口智博(JVCエンタテインメント株式会社) / 熊野陽一郎(有限会社レーベ)
ロリータ男爵 / ククルカン / パラドックス定数 / krei inc. / テアトルプラトー
(順不同・敬称略)

▼Special Thanx!!!
塩田友克 升のぞみ 井上絵里加 原田瞳
伊藤秀華 杉山葉 中川加奈子(あひるなんちゃら)
黒岩三佳(あひるなんちゃら) (順不同・敬称略)

▼STORY

"MCR LABO" 第三弾は再び短編集になります。
しかし、ただ単に短編を並べるというものではなく、
物語を進展させる事柄を「やった側」と
「やられた側」両面から描き出します。
時に加害者であり時に被害者となる、
どちらの性質も持ち合わせる「人間の業」を描いていこう、
かなあ、と思います。
要するに、あちらを立てればこちらが立たずみたいな、
そんな感じです。
いや、それは違う、
それは誤解を招くのでもっとウマイ言い方をしたいんですが
細かい事は当日劇場で、
という宣伝文句の常套手段でお茶を濁させていただきます。


ラボ2が終わって2ヶ月、いよいよ疲れが思考を止めますみたいになってきたラボ3。
もう、台本が全然書けない、もう、圧倒的に書けない。
前説での「フルメタル優子ジャケット」ってのを書いて、稽古放置、
本編は全く筆が進まずに時間だけが過ぎていく。
ああ、こりゃ、いよいよ駄目かと本気で思いました。
こういう時にはどうするか、
いや、どうにもできないからこうなってるわけですが、
少しでも進むために何をどうすればいいのかといえばもう
「身を削る」しかないわけで。
架空の物語を考えて文字に起こす作業は出来ないけれども
俺の指から少しずつ削って俺を紙にこすりつければ進みますみたいな、
それはもう、つらい作業ではあるけれど。
そうなるとでも、私小説というか、
娯楽としての開放感が全くない閉鎖的な空間になってしまうのではないか、
それをヨシとするのは金銭を発生させる興業として不的確なのではないか、
ならばもはや言葉の羅列を「傍観するしかない」ぐらいの
テンションと密度で提示するしかないのではないか、などと考えて、
とにかく小野君に喋りまくってもらうという「小野君のポテンシャル」に寄りかかりまくった短編を一つ。
10月の本公演でやろうとしていた「ゾンビもの」をスライドさせて
結果的に中川君の目玉毛細血管を破裂させる事になった
「貯金を使っちゃいます」的な「ここでやっちゃうんだ」的な
「ゾンビ物なら結構スイっと書けますから」的な短編を一つ。
ディズニーランドのショーアクター、
その内幕を完全に妄想で描ききった「ファッキンディズニーリゾート」
3本をそれぞれの間に挟みつつラボ3は何とか上演にこぎつけました。
そういえばこの時、ライティングイメージとして
「ちんちんがおっきくなっちゃって凄い泣ける」みたいなイメージを持ちながら台本書いてたんですけど、
そのイメージを伝える人伝える人全員にしかめっつらされましたので殺してやりたかったです。
そういうイメージでしかもゾンビもの、
ならばやっと書けるとガリガリ書いていたものですから、
余計に頭に来ると同時に「ああ、10月どうしよう」と
早速残高の無くなった貯金通帳を眺める思いであったので
余計にぶっ殺したくなりました。
個人的にこの頃、激動であったのですが
それもこれもあれも全てひっくるめて今に、
そして未来に繋がっていると考えればこの頃の激動も愛おしくなってきます。
ああいった精神状態で作品を作った事は今までもこれからも無く(そして無いと願う)
作品のクオリティとして良かったか悪かったかは僕が決める事じゃないとしても、
状況と衝動と断固たる決意が生み出した「あの場にしかない」作品であったのではないかと思います、
なんか、もう、ラボ3に限ってはラボ3のタイミングでしか出来なかったような気がするので。
お客さんは相変わらず凄い少なかったけど、
そういう意味では、貴重な公演です、
胸を張れ、俺、そして観に来てくれた人。