History
MCR LABO 01
MCR LABO公演
#1「運命」

新宿村LIVE

2007年2月7日(水)~2月12日(月・祝)
10ステージ

▼CAST

修羅場詰め将棋

Aキャスト
辰巳智秋(ブラジル)
伊波銀治(TEAM 発砲・B・ZIN)
北島広貴(MCR)
Bキャスト
諸岡立身(トーキョーハイライト)
三瓶大介(ククルカン)
おがわじゅんや(MCR)

徘徊の隙間

Aキャスト
有川マコト(絶対王様)
瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ)
櫻井智也(MCR)
Bキャスト
有川マコト(絶対王様)
瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ)
岡田朋也(kurukuru on parade)

事故(みたいなもの)

Aキャスト
宇鉄菊三(tsumazuki no ishi)
康ヨシノリ(康組)
宮本拓也(MCR)
Bキャスト
内田びん太(俳協)
三原一太(はらぺこペンギン)
江見昭嘉(MCR)

あさはかな魂よ、慈悲深い雨となって彼女の髪を濡らせ

Aキャスト
児島功一(劇団ショーマ)
森岡弘一郎(無名塾)
福井喜朗(MCR)
Bキャスト
小野ゆたか
諌山幸治
櫻井智也(MCR)

▼STAFF
作・演出◇ドリル(MCR)
舞台◇筒井昭善/小林英雄
照明◇シミズトモヒサ
音響◇高塩顕
撮影◇メリケンサック
制作◇八田雄一朗(MCR)/丸山かおり(MCR)
プロデューサー◇赤沼かがみ(G-up)
企画+製作◇G-up+MCR

▼協力
田口智博(JVCエンタテインメント・ネットワークス株式会社)
熊野陽一郎(有限会社レーベ)
絶対王様 / TEAM 発砲・B・ZIN / 俳協 / tsumazuki no ishi /kurukuru on parade / 康組 / ククルカン
劇団ショーマ / 七里ガ浜オールスターズ / ブラジル / はらぺこペンギン / 無名塾 / トーキョーハイライト
krei inc. / T-artist / 青空市場 / 自転車キンクリーツカンパニー / 仕事 / ラザリス
テアトルプラトー (順不同・敬称略)

▼Special Thanx!!!
井上絵里加 海田真央 塩田友克 杉山葉(Quater Note)
木戸亜希子 伊藤秀華 原田瞳 井村容子 松井見依子 大塚さと子
(順不同・敬称略)

▼STORY

小細工抜きのせめぎあいがしたくて、"MCR LABO" 始めました。
シンプルで力強い、卵かけご飯のような美味しさをもつ企画です。
卵かけご飯をレストランで食べるのは勿体ない気もしますが、
ここでしか食べる事のできない特別な卵かけご飯です。
言い訳なしの材料勝負、小細工抜きってのは気持ちがいいです。
一年間通して行う実験結果が、僕にも参加した役者さんにも、
そして実験を見守ったお客さんにとっても素晴らしいものになるように精進します。
皆さん、是非この "MCR LABO" に参加してください。


「一年中やってますよ、どうぞお見知りおきを」
みたいなコンセプトで始める事になった「LABO」シリーズですが。
「運命」はなんか、短編を4つ上演する(しかもダブルキャスト)って事で、
MCRが「たくさんの役者さん」を知るわけもなく、
「たくさんの役者さん」を集めて貰って、んで、やった公演です。
MCRを見たことのない人がたーくさん、
俺が見たこと無い役者さんもたーくさんで、
こいつはとんでもない事になるんじゃないかと思っていたら、やっぱりそうなりました。
男のみ大所帯、しかも年上の方が多く、稽古場は「殺伐とした」ムードに満ちており
(いや、そこまでじゃないかもしれないけど笑い声とかはあまり聞かなかった)
色んな意味で腹をくくらなければ稽古場にも行きづらい、そんな現場でありました。
稽古も大詰めを迎え、
じゃあ、稽古場で親睦会でもしましょうか(今更感ありありだが)という事になった日、
あの日のことは忘れられない。
ピザを床に敷き(この表現が適切)
一升瓶単位の酒が缶ビール消費スピードで消えていく、あの日の出来事。
身の危険を感じてか、若い人達は劇団員を筆頭に帰宅していく
(劇団員を筆頭にと言うのが俺的には許せない)
森岡さんが怒って帰り(何故怒っていたのかは迷宮入り)
残った有川さん(昭和)びん太さん(昭和)児島さん(昭和)康さん(昭和)小野君(平成)
そして宇鉄さん(カオス)と俺(借りてきた猫)が稽古場に残った。
(平成)が酔っぱらって(昭和)に絡み出し(カオス)がUFOを呼ぼうとしている。
いや、UFOを呼ぼうとしているんじゃない、訳が分からなくなっているだけだ。
そのうち(昭和)は(昭和)で内輪もめ、
殴り合いが始まるがみんな酔っぱらっているので動きが物凄いスローだ、
物凄いスローで殴って物凄いスローで倒れる、疲れるんじゃねえの?腹筋使うでしょソレって、
今ではもう、殴りあった者同士が肩を組んで演劇のお話に夢中だ、
下北の外れにある居酒屋でやれよ、
あ、小野君が(カオス)に馬乗りになって殴られている、
赤沼さんが助けに入った、
ああ、赤沼さんが(カオス)に強姦されそうだ、
いや、違う、次のお酒を強請っているだけだった。
その光景の中心に座らされ、
時に飛んでくる「そこは演出家としてどうなの?」とかいう理不尽な質問に真面目に答えようとする俺、
ああ、何て、何て可哀相なんだろうか。
そんな稽古場、泣いて帰った日もたくさんありました、
未だに良い思い出になりません。
当時、これがあと3回もあるのかと思うと体が先に根をあげてリンパ腺が腫れました。
なので、次のラボからは「俺の好きなようにやろう」と心に決めたラボ1運命、
苦難の船旅はまだ、始まったばかりだったのだが。