下北沢駅前劇場
2012年4月12日(木)~4月17日(火)
全7ステージ
▼CAST
櫻井智也
おがわじゅんや
北島広貴
上田楓子
福井喜朗
伊達香苗
小西耕一
ザネリ
はやし大輔(東京バンビ)
佐賀野雅和(KAKUTA)
石澤美和
▼STAFF
作・演出:櫻井智也
舞台監督:川田康二
舞台美術:袴田長武(鴉屋)
照明:久保田つばさ(M Light)
音響:平井隆史(末広寿司)
宣伝美術:メリケンサック
制作:塩田友克・MCR
製作:MCR
協力:
イマジネイション
KAKUTA
SET
東京バンビ
(順不同・敬称略)
▼STORY
「今あんたに関わっている人間、これからあんたが会う人間、全員不幸になるんだからね」
昔、彼女と喧嘩しているとき、そういう言葉をいただいて、
何だそれ、と言い返した俺に彼女は
「そういう、呪いをかけました」
と、場にそぐわない笑顔を浮かべてその喧嘩を締めたのです。
どういうつもりで彼女がそれを言ったのかいまいち分からなかったけれども、
もしも本当で、実際、自分に、そういう呪いがかけられているとしたら、
それは、ああ、なんて怖いことなんだろうと、思うのです。
「俺に関わると火傷するぜ(いろんな意味で)」
それが事実、火傷しちゃう(させちゃう)と分かっていながら、
誰かと積極的に接触を持とうなんて、
俺は、まあ、クズ野郎だけれども、
そんな、ねえ、そこまでクズ野郎ではない、と、信じたい、の、ですが。
ですが、俺は、いつも、彼女にかけられた呪いをすっかり忘れて誰かと出会い、
その誰かをしっかり不幸にした挙句、
そうなって、彼女にかけられた呪いの言葉を思い出し、
俺はもう、誰とも関わらないでおこうと、思ったりするのです。
「どこにも動けない、何もしないほうがいい、しかし、ここに、います、いて、しまうのです」
と、するならば、俺以上の無駄はないんじゃないかと、思うのです。
彼女はすごい呪いをかけたなあと、今更ながら思うのです。
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簡単に言うと、いなくなりゃいいのにそれはできない男の、騒々しい、おはなしです。