1997年1月/池袋シアターグリーン
シアターグリーン演劇祭っちゅう、
管理人曰く歴史のある金払えば誰でも参加できるやつに参加。
チラシが3000枚支給されるんだけど、
束をほどいた記憶がない。
優勝すれば20万円って、
劇場費50万円かかるんだからたいしたこたあない。
それでも1ブロック4劇団で、
他の劇団の客が通し券で見に来るメリットもあるっちゅう事で。
内容は、ゲイとか自閉症とか外国人とか頭の弱い子とか
人殺しの前科持ちとかが働く探偵事務所。
そこに「怖い話」を聞いてしまった男がやってくる。
その話を聞いた奴は1ヶ月後、
その話に出てくるヤマンバに殺されてしまうという都市伝説があり、
実際に会社の同僚が一ヶ月後に死んでしまった!さてどうしよう、助けてよみたいなお話。
リングみたいな設定ですが、リングよりも早かったです、そこは言わせて。
子供の頃に怖い話をされて、たいして怖くないくせに話が終わった後
「この話を聞いた奴は○日後に夢を見て、その夢の中で~をしないと殺されちゃうんだぞ」
とか言われて眠れなくなったりした経験がありまして、
それ使ってやろうって思ったのがきっかけです。
何か、この頃からやっと台本の書き方みたいなのが分かってきて、
分かってきたばっかりに苦労するハメになるわけですが、
これが自分のスタイルかなみたいなのが見えてきたっていう
ある意味重要なターニングポイントになった作品だったような気がします。
フェスティバルの結果ですが、全体で3位になってしまいまして、
喜ぶ劇団員を3位なんてクソだみたいな事で叱りつけたんですが、
これ以降何回も参加するこの演劇祭に於いて
この3位が最上位だったという、
今となっては祝勝会でもしとけばよかったと思うぐらいです。
劇場の支配人に「お客さん何人入った?」と聞かれて
「180人です」と言ったら
「おお!」と言われて、
「いや、6回やって180人です(平均30人)」
とは言えなかった思い出があります。