History
俺が読む哲学の嘘
ドリルチョコレート公演
「俺が読む哲学の嘘」

中野スタジオあくとれ

2006年6月21日(水)
2ステージ

▼CAST

福井喜朗(MCR)
日栄洋祐
松下哲
上田楓子(MCR)
宮本拓也(MCR)
櫻井智也(MCR)

▼STAFF
作・演出 ドリル
音響 ミシガン州
照明 久保田つばさ(M Light)
制作 八田雄一朗(MCR)
製作 MCR/ドリルチョコレート

▼STORY

ドリルチョコレート約1年ぶりの新作はやっぱり平日1日のみの
平日なのに2回やっちゃう公演になります。
タイトルからして哲学の嘘を暴き倒すみたいな、
そんな内容を想像しちゃいますかね、だとしたら間違ってますよ。
何て言うか、部活動をやっている時に顧問の先生に
「グラウンド10周走れ」って言われたら
「お前がまず走れ!」と言いたい
もしくは言いますみたいな、あ、分かりづらいなコレ。
えーと、
「パンクは精神、パンクロックは商品」
みたいなセリフをたまに言ったりするお芝居になります。
「俺が読む哲学の嘘」
どうぞご期待下さい。


平日一回きりなのに2公演、もちろん「あくとれ」にてっていう、
いかにもドリチョコだねえっていう感じの久々ドリルチョコレート公演です。
MCR本公演には出ないのにイベントとかドリチョコとかには出る日栄君がやっぱり出てました。
道を隔てて豪邸と安アパート、豪邸では葬式の準備をしていて安アパートから主人公がその光景を眺めている、
という所から物語は始まります。
豪邸に住んでいるお嬢様と逢瀬を重ねていた主人公、何故か葬式に行きたがらない。
後輩を使って葬式に行かせたりするが後輩も乗り気じゃなく、
適当な感じで安アパートに戻ってきたり、主人公の悲しむ顔を写真に撮ろうとキャメラマンの卵がやってきたり、
豪邸のお嬢様の兄が部屋に踏み込んできたり・・っていう、
こう書くと何だか楽しげなハチャメチャコメディみたいに思えるかも知れませんが、
内容は、どうしようもない男がどうしようもないことを声高々に言い放ったりし続けるという、
ドス暗い話でした。
劇団員の宮本が出ていたんですが、まあ、駄目で。
何でお前そんなに駄目なんだっていうぐらい駄目で、
駄目ですボク、ドリチョコ苦手ですみたいな事言ってやがるので途中から相手にしませんでした。
ドリチョコは当然僕が台本を書くのですが、
役者として没頭というかあんまり演出的なこと考えずに僕は僕のことやります、
というかそこにしか手が回らないので皆さんも頑張ってくださいみたいなスタンスになってしまうので
こういう現象がたまに起きます。
お陰でなんか、良い演技できたんじゃないかなあみたいな爽快感が僕自身にはあったんですが、
宮本は打ち上げでも暗かったです。
「例えばここで俺があんたの妹と?
こんな事がありましたって些細なエピソードから
フンワリと浮かび上がる二人の結びつきを語ったところで
そんなのあんたにとっては墓に供える一輪の花にもならないでしょうが!」
とかいう劇中の台詞があるんですが、
自分で書いておきながら喋るときに苦しくなっちゃって、
でもどこに句読点入れればいいのか分からなくなったりしました。
お芝居って、難しいですね。