中野あくとれ
公演日時:2001年3月12日(月)~13日(火)
▼CAST
柴崎真人
江見昭嘉
ドリル
▼STAFF
作 ドリル
音響制作 柴崎真人
宣伝美術 中野嘉美
音響 コロラド州
照明 三番鶏
舞台監督 TANGO
制作 八田雄一朗 劇団MCR
ドリルチョコレートですね、3人芝居です。
僕は元々「バンドやりたかったけど挫折した」ってところから舞台やり始めたもんで、
ドリチョコっていう
「何やってもいいんだろ?稽古あんまりしないぜ」
っていうスタンスで行う公演に於いては
その「バンドやりたかった」っていう私怨をぶつけるような、
いわゆる「バンドやろうぜ(やってるぜ)」みたいなお話が多いです。
この話も僕が突然二人を呼びつけて「バンドやるから」っていう所から始まるお話で。
出演者の一人がギター弾けたもんで、こりゃいいやって事でギター弾いて貰って、
「歌が下手だからバンドできなかった」くせに
「演劇ならいいだろ」みたいな感じでみんなの前で歌唄ったりしてやりました。
ちなみにこのロックジャガーは再演で、
海バージョンと山バージョンっていう、
何が違うんだと言えば劇中の歌を僕がラップで、
江見が歌でっていう、ただそれだけの違いなんですけど
何が違うのか楽しみにしてきたお客さんとか結構いて申し訳なかったです、
だまし討ちみたいなもんですよね良く考えたら。
「ロックは死んだ」「ロックは死なない」っていう言葉が重要な響きを持つお話で、
僕が病気に冒されていてもうすぐ死んじゃうんですが、
しきりに「俺はロックだから、俺こそがロックだから俺は死なない」って言い張る役で、
何て言うか、自分のあこがれを絵に描いたような馬鹿な役でした。
様々なオーディションを受けるもやっぱりダメで、
ダメだけど続けて、良いと信じ込んで、
ああ、データが残ってないからうまく説明できないですけど
(なんで無いんだろうデータが)
オチとしては紅白の会場に乗り込んで爆弾仕掛けた爆弾仕掛けた邪魔したら起爆するぞって叫びながら
ゲリラライブをするっていう流れの中で僕が突然死、っていうオチなんですけど。
テロですよねこれはもう、ひどい流れです、嫌いじゃないですけど。
しかも死んでなかったっていう、だってロックは死なないからみたいな、そういう終わり方で。
でも、バンドやってる人とかからはすごい評判が良くて、
何でバンドやらないのって聞かれて
「歌聞けば分かるでしょ」って言ったら
「ああ」って言われて
よっぽどショックだわどんな感想より、って思った記憶があります。
この話のバンド名が「スピードマックス」っていう、
当時隆盛を誇っていたスピードと落ちぶれ始めたマックスを足して二で割るという感性、
今となってはどっちも風化していて殊更恥ずかしいです。
時代はどんどん過ぎていきますなあ。
あ、あとここで書くのもおかしな話ですけど、
これのちょっと前に回顧録で書いたドリルチョコレートの歴史が
相当間違っているという指摘が制作から入りました。
ここを見て下さい、こっちの方が詳細で事実だと思われます。
http://www.mc-r.com/keikodiary/drill200211/index.html