MCR本公演 「女がつらいよ」
I n t r o d u c t i o n
あずきちゃんは思うのだ、わたしはいつまで「女」なのだろうか、と。
今まで、どうしたって「女」だった訳だから、
これからも「女」なのだろうとは思うけれども、
それは果たして、いつまで、と。
男が私をグルグルさせるのも、
女が私をイライラさせるのも、
きっと私が「女」であるからで。
40歳を過ぎてもまだまだ絶好調に「女」である私は、
その絶好調に、度々絶不調に貶められるわけで、
ならばいっそのこと「女」であることを辞めたいと思うけれども、
ああ、思うけれども。
そうして、あずきちゃんはやっぱり思うのだ、
わたしはいつまでも「女」なのだろう、と。
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ちんちくりんの40代女子が世間と世界のどうしようもねえを
浴びるべくして浴びたりしながら、
笑顔と被害妄想を駆使して明るい所に向かおうとする残念な生きざまを
「それも有りよね」と思わせるべく奮闘します。
つまりは、ちんちくりんの女がずーっと泣いたり笑ったりするっていう、
そういう、おはなしです。
O u t l i n e
「悲劇的状況をも喜劇に転化させる」会話劇を得意としてきたMCRですが、
今回はその集大成とも言うべき、
40代女子の悲喜こもごもをやかましく描いた作品「女がつらいよ」です。
そこまで不幸ではないけれど威張るほど幸福でもない、
黙っていれば流れ去るザワザワを恐怖心から出る軽口なんかで
いつの間にか引き寄せてしまう残念な性質を持つ
40代女子「あずきちゃん」が主人公のおはなしです。
極私的な出来事を、何故だか壮大なスケールで捉えてしまうあずきちゃんだから、
彼女が関わる世界はいつだってドラマチック(迷惑)でロマンチック(妄想)。
それを軽妙な会話で紡ぎつつ独特の世界観で提示することによって
「そんな奴いねえよ」がいつの間にか
「そういう奴もいるな」に変わり、
最後には「自分もそうだ」になっているかも、です、きっと。
それはつまり、物語を傍観することではなく、
物語を体験することに繋がり、
それこそがMCRの目指す「舞台創作」であり、
それを体現(表現)する作品こそが今作品「女がつらいよ」であると言わせていただきます。
つまりは、ひとつの、到達点になる作品だと言えます。
よろしくお願いします。
MCR主宰 櫻井智也
2011年9月7日(水)-11日(日)
開場は開演の30分前から。受付開始は開演の45分前から。
◎は初日割引 ★は託児サービスあり
すべての回で終演後ゲストをお招きして10分程度の二人芝居「この世界」を上演します。
ゲストのお相手は櫻井智也が担当しますが、本編終了後ですので強制鑑賞ではありません。
本編終了後上演作品「この世界」
作・演出:櫻井智也
出演:櫻井智也(全ての回)
7日(水)19:30の回:池亀三太(ぬいぐるみハンター)
8日(木)19:30の回:古川貴義(箱庭円舞曲)
9日(金)19:30の回:米山和仁(ホチキス)
10日(土)15:00の回:奥田洋平(青年団・サンプル)
19:00の回:北川大輔(カムヰヤッセン)
11日(日)15:00の回:瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ)
王子小劇場
〒114-0002 東京都北区王子1-14-14 B1F
03(3911)8259
前売 3000円
当日 3300円
高校生 1500円
初日割引 2500円(9/7のみ)全席自由
発売期間:2011年8月1日-公演前日24時迄
Webからのご予約はこちらから
(2011/8/1~)E-mail : mcr@mc-r.com
1.ご予約氏名
2.ご来場日時・枚数
3.ご連絡先(メール・FAX)
をMCRまで
メールにてご連絡下さい。
(2011/8/1~)